2023年度のサマーインターンシップは「形式を変更して実施」した企業が8割弱

技術者・研究者のキャリア支援に特化したアカリク(東京・渋谷、山田諒社長)が実施した「大企業のインターンシップに関する実態調査」によると、2023年度に実施したサマーインターンシップなどの形式について、78.3%が新しい定義に当てはまるよう「変更して実施した」ことが明らかとなった。

産学協議会(「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」)がインターンシップの新しい定義について取りまとめて発表したことを知っているか聞くと、「内容までよく理解している」が46.0%、「聞いたことはあるが十分に理解できていない」が37.0%となった。

【インターンシップの新しい定義について取りまとめて発表したことを知っているか】
内容までよく理解している 46.0%
聞いたことはあるが十分に理解できていない 37.0%
聞いたこともないし理解もしていない 12.0%
わからない/答えられない 5.0%

「5日間以上の就業体験を含む」、「長期休暇期間に実施する」など、いくつかの要件を満たしたインターンシップで得られた学生情報のみを、2025年卒の大学生より採用活動に使えることを知っているか聞くと、「知っている」が74.0%、「知らない」が20.0%となった。

インターンシップの新しい定義について「内容までよく理解している」と回答した人を対象に、勤め先では、2023年度に実施したサマーインターンシップなどの形式を、産学協議会により定められた4類型のいずれかに当てはまるよう変更したか聞くと、「変更して実施した」が78.3%、「変更していない」が19.6%となった。

「変更して実施した」と回答した人に、勤め先ではインターンシップの定義変更に伴い、具体的にどのような形式で夏期の就活生向けプログラムを実施したか聞くと、「新たに産学協議会が示した要件を満たしたインターンシップを追加した」が72.2%、「既存の就業体験プログラムの実施期間を変更した」が27.8%となった。

インターンシップの新しい定義について「内容までよく理解している」、「聞いたことはあるが十分に理解できていない」と回答した人を対象に、勤め先で、インターンシップの定義変更に伴う就活生向けプログラムの形式変更や新しいプログラムの立ち上げを進める上で、課題となっていることを聞くと、「担当者が不足している」が50.6%、「就活生を受け入れる体制が整っていない」が39.8%、「新しくプログラムを企画する時間がない」が38.6%となった。

【インターンシップの定義変更に伴う就活生向けプログラムの形式変更や新しいプログラムの立ち上げを進める上での課題 トップ5】(複数回答)
担当者が不足している 50.6%
就活生を受け入れる体制が整っていない 39.8%
新しくプログラムを企画する時間がない 38.6%
プログラムを実施するための予算が不足している 33.7%
インターンシップにおける採用のノウハウがない 26.5%

インターンシップの新しい定義について「内容までよく理解している」、「聞いたことはあるが十分に理解できていない」と回答した人を対象に、産学協議会により取りまとめられたタイプ4:高度専門型インターンシップの一環である「ジョブ型研究インターンシップ」について知っているか聞くと、「知っており、既に実施している」が31.3%、「知っており、実施に向けて準備をしている」が27.7%となった。

【「ジョブ型研究インターンシップ」について知っているか】
知っており、既に実施している 31.3%
知っており、実施に向けて準備をしている 27.7%
知っているが、実施するかはまだ検討段階である 21.7%
知っているが、当面のところ実施は見送る予定である 12.0%
知らない 4.8%
わからない/答えられない 2.4%

調査は、2023年10月31日~11月1日、大企業(従業員数1000名以上)に勤務しており、2025年卒学生向けのサマーインターンシップに携わった人事担当者を対象にインターネットで実施し、100人の有効回答を得た。

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

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