新卒採用の最終面接まで進んだ人材を第二新卒・中途採用でスカウト 他

さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部

新卒採用の最終面接まで進んだ人材を第二新卒・中途採用でスカウト

中途採用手法として広がっているスカウトサービスで人事担当者へ多様な提案が行われている。ABABAは、新卒採用時の候補者に再度アプローチできる中途採用サービス「ABABAアルムナイ」をリリースした。

同社は新卒対象スカウトサービスを提供し、ユーザー企業に対して学生に送信する不採用通知メールの中で「ABABAに登録したら今後の就職活動を応援させていただきます」という文面でABABAへの登録を促すことを依頼しており、自社の新卒採用で最終面接まで行った人材がABABA上の採用コミュニティ「アバクル」に登録すると、第二新卒・中途採用の機会にスカウトを送ることができる。学生が自己申告(どの企業の最終面接まで進んだかという企業情報と最終面接まで進んだことのわかる資料のアップロード)で登録することもあるため、内定辞退した人材へのアプローチも可能だ。

ABABA
新卒採用時の候補者に再度アプローチ

オンライン配信イベントで人事の本音・企業のリアルを発信

新卒採用活動のオンライン化が定着する中、学生に提供する情報の差別化や独自性が問われるようになっている。ベクトルは、学生が企業研究・OBOG訪問・選考情報収集を効率的に行い、人事の本音・企業のリアルを知ることができるオンライン配信イベント「JOBTVLIVE」を定期的に開催している。

1企業あたり約45分の配信で、昨年度は90社の人事、8000人超の学生が参加した。人事担当者からは「オンライン形式なのでエリアを問わず多くの学生に視聴してもらい、母集団形成に活用できた」「選考過程ではどうしてもお互い構えてしまう部分がある。チャットで気になる質問が届き、本音で回答できたのでより当社の素の部分をみせれたのではないか」といった声が挙がっている。6月のインターン情報解禁時期から年間を通して複数開催し、企業は希望する時期に母集団形成・志望度醸成に活用できる。

ベクトル
2022年9月開催時の様子

労務の相談に出典を明示して回答するAIチャットサービスを開始

労務や雇用に関する情報を入手したり社員からの質問などに対応しなければならない人事担当者の負担を軽減するため、ROBONは、労務AI相談チャットサービス「労務相談ロボット」の提供を開始した。労務に関する悩みを生成AIのチャットに質問するだけで、出典の明示と共に要約した文章を回答する。質問できる対象項目は労働基準法、労働契約法、労働組合法、労働関係調整法、労働安全衛生法、職業安定法、最低賃金法、障害者基本法に関する内容で、生成AIは厚生労働省や労働基準局、その他関連機関のオフィシャルなデータ、通達や法令を学習している。

マイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを使用しており、AIの学習の用途などで質問内容がシステム外部に蓄積されることはないという。月額1万円(税別)で50回まで質問できるプランなどを用意し、IT技術で人事担当者の業務革新を支援していく方針だ。

ROBON
「労務相談ロボット」チャットで質問するイメージ画像

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