
フォワード
名古屋 考平 代表取締役
【PROFILE】新卒入社で電通に勤務。その後、クリーマにて、マーケティング・プロダクト担当役員としてIPO実現。組織づくりや採用にも知見を持ち、「埋もれている才能をもっと輝かせる」という思いを掲げ、2023年にフォワードを創業。
人手不足が進み、転職を検討する人が増える一方で、実際に転職する人は横ばいです。待っているだけでは決まらない、会社が自ら会いに行く「攻めの採用」が必要な時代になりました。
私はこうした変化を、電通、クリーマ、そしてフォワードで採用支援に向き合う中で強く実感し、本書を書きました。
そうした変化の中で注目されるのが生成AIですが、本書でいちばん大切な前提としてお伝えしたかったのは、AIの利活用より、まず採用を成功させるためのノウハウを理解することが上位にくるということです。
採用活動の多くは、求人票、スカウト、面接、評価コメントなど、言葉を生み出す作業に支えられています。生成AI最大の価値は、暗黙知を言語化し、検証→理由を言語化→人を選ぶというループを回せることにあります。
会社の魅力は何なのか、何をもって最終的な採否を判断するのか。そうした思考プロセスを言葉にしておかなければ、後工程の精度は一気に落ちます。
採用競争力を高めるには、まず他社との比較で勝てる自社の強みを洗い出し、候補者視点で言語化することが欠かせません。知名度が高くなくても、比較で効く魅力を具体的な言葉で提示できれば、勝負の土俵に上がれます。
一方で、生成AIには「中央値」の出力という罠があります。無難だけど刺さらない、どこかで見たような言葉では、人の心は動きません。
だからこそ本書では、AIを単なる効率化ではなく、行動量と質を両立して増幅するための道具として位置付けました。採用とは、最終的に人の心を動かすことであり、AIはあくまで手段です。
実際に自社サービス「エースジョブ」でも、候補者ごとに伝わる言葉へ磨き込むことの重要性を現場で検証してきました。自社の強み、仕事内容の魅力、マッチ度を候補者視点で言語化し、人が選び、人の目を通して磨き上げる。
そのための実務と考え方を、スカウト、求人広告、転職エージェント、自社メディアまで具体的に整理したのが本書です。
流行の技術としてではなく、成果の出る採用を実現するための道具としてAIを捉える。その一歩に本書が役立てば幸いです。

名古屋考平 著
プレジデント社
1,600円+税












