wil lcan mustとは、ビジネスにおけるフレームワークのひとつです。転職活動、就職活動、日常業務などにおいて、Will(実現したいと思っていること)、Can(実現するためにできること、できるようになるべきこと)、Must(そのためにすべきこと)に思考を落とし込むことで、目標が明確化でき、やりがいを感じ、モチベーションの維持につなげることができるというものです。
will can mustのフレームワークは就職活動をはじめ、企業の人事制度など幅広く取り入れられています。日本においては、リクルート社がwill can mustのフレームワークを人事制度に導入しています。リクルート社では、WCMシートと呼ばれるものに、「Will」は本人が実現したいこと、「Can」は活かしたい強みや克服したい課題、「Must」は能力開発につながるミッションの項目を記入することで、目標管理に役立てているようです。
will can mustのフレームワークを利用するメリットは、自己と対話する機会が創出されることです。自身をWill・Can・Mustの3つの要素に沿って分析することで、自分の能力や願望、責務などについて考慮する機会が得られます。その結果、未来の自分に関する展望を見つめ直すことが可能になります。
このフレームワークをチーム全体で実施することで、自分の能力や目標だけでなく、他者からどのように評価されているかも把握できます。こうした認識が、他人との競争意識を刺激し、自分自身の評価を高める努力へと繋がります。その結果、チームのモチベーションが向上し、全体のパフォーマンスが向上することにも繋がります。
目標は決めた後も定期的に見直すことが大切です。自分がどこまで進んでいるか把握できなければ、意欲を保ち続けることは難しいでしょう。また、目標が達成できないまま終わってしまうことも考慮する必要があります。月に1回から半期に1回くらいのペースで「Will Can Must」を使ったミーティングを実施して、上司と部下ですり合わせましょう。当初設定した目標が厳しいと感じる場合は、再設定が求められることもあります。期限を設けて、現実的な目標を立てることが大切です。