ヘッドハンティングとは?自社にぴったりな理想の人材を見つける方法

ヘッドハンティング_イメージ

優秀で自社が求める人材を自社で収集するのはとても難易度が高いです。その解決方法としてヘッドハンティング会社を利用するという手があります。しかしヘッドハンティング会社にどのように依頼するのか、そもそもヘッドハンティングとは何かはっきりわからない方も多いのでは?本記事ではヘッドハンティングについて詳しく解説します。

ヘッドハンティングとは

ヘッドハンティングとは、他の企業に勤めている優秀な人材を、自社にスカウトすることです。経営者や管理職、エンジニアなど、会社の経営を担っている人材や特殊なスキルにおいて優れた実力を発揮している人材を主なターゲットとします。

「ヘッドハンティング」とは、もともと「首狩り」という意味です。有能な人材だけをスカウトすることから、この名前がついたといわれています。

実際に、一から人材を育てるよりも、すでに活躍している人を採用するほうが即戦力として活躍してもらえます。人材育成に時間をかけられないときや、今すぐ優秀な人材が必要なときなどに実施される採用活動の手法です。

ヘッドハンティングが注目されている背景

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・終身雇用制度が薄れたことによる転職者数の増加
・労働力人口の減少に伴う人材不足
・技術革新に伴う専門的な人材の需要増加

ヘッドハンティングは、もともとは海外や外資系企業ではよく行われていた採用活動の手法でしたが、日本には終身雇用制度があったため、浸透しませんでした。しかし、最近では上記の3つの観点から日本企業もヘッドハンティングを実施するようになってきています。

終身雇用制度が薄れたことによる転職者数の増加

かつての日本は、一度会社に就職したら、定年まで同じ企業に勤めるのが当たり前のことでした。このように転職をせずに1社でのみキャリアを終えることを「終身雇用制度」と呼びます。

しかし、最近では、キャリアの多様性が認められる風潮が強くなり、転職に対するハードルも低くなってきました。転職者数が増加したことで、ヘッドハンティングする側も活動しやすくなっています。

労働力人口の減少に伴う人材不足

総務省によれば、2022年の労働力人口は6902万人と、前年よりも5万人減少しています。なお、労働力人口とは15歳以上の就業者と完全失業者を合わせた人口のことです。

働く人自体が少なくなると、欲しい人材を見つけるのは困難になります。ヘッドハンティングに依頼し、優秀な人材を狙い撃ちするのも人材確保のひとつの方法です。

技術革新に伴う専門的な人材の需要増加

情報通信技術の発達に伴い、業務フローをより時代に合ったものへと更新していく企業が増えています。経済産業省も企業のDX化を推進しており、国全体が変化しつつあります。

このような状況のもと、DX化に対して専門的な知識やスキルをもった人材が求められています。即戦力になってくれる専門的な人材を雇用するためにも、ヘッドハンティングは有効な手法です。

ヘッドハンティングと登録型人材紹介の違い

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ヘッドハンティング  クライアント企業のニーズに沿って、人材をさまざまなネットワークや情報源から探し出し、スカウトする。転職希望者以外もターゲットとなる。
登録型人材紹介企業の求人条件と転職者の希望条件のマッチングをサポートする。ターゲットとなる人材が転職サイトの登録者に限られる。

ヘッドハンティングは、企業が求める人材のすり合わせを行い、その要件に基にリサーチに時間をかけて幅広い枠の中から人材を探しスカウトを行います。比較的費用と時間がかかりますが、転職市場で見つけにくい人材を探せることや企業のニーズに対して精度高く人材を集められることがメリットです。

一方で登録型人材紹介は、企業が求める人材条件と転職者の希望条件を中立的な立場で合致させます。多くの人材を比較的短時間で紹介できることがメリットです。ただし転職サイトに登録している人材と枠が限られていること、経営幹部の人材が少ない傾向があることから最適な人選にならない場合があることが懸念されます。

ヘッドハンティングは攻めの姿勢、登録型人材紹介会社は待ちの姿勢ともいえるでしょう。

ヘッドハンティング会社へ委託する流れ

ヘッドハンティング会社へ委託する流れ_イメージ
1.求める人材像をはっきりさせる
2.ヘッドハンティング会社へ依頼する
3.採用までのプランなどについて打ち合わせする
4.ヘッドハンターがリサーチを開始する
5.ヘッドハンターが候補の人材を見つけ出しスカウトする
6.企業と候補者が面談する
7.双方が合意したら内定が決まる
8.ヘッドハンティング会社により候補者のフォローが行われる

より優れた人材を確保するなら、ヘッドハンティングの専門家に任せることも検討してみましょう。ヘッドハンティングに依頼する流れを紹介します。

1.求める人材像をはっきりさせる

・はじめに会社が欲しい人材像をはっきり決める

・これがぶれてしまうとヘッドハンティング会社にも委託しづらく、また、人材が見つかってもミスマッチしてしまう可能性が高くなる

2.ヘッドハンティング会社へ依頼する

ヘッドハンティング会社には、さまざまなタイプがあります。すべての職種や役職を扱うタイプ・会社の重役や経営者層など幹部クラスの役職を専門に扱うタイプ・特定の業界に特化したタイプなどがあります。どのような人材が欲しいかに合わせて、適切なヘッドハンティング会社に依頼します。

3.採用までのプランなどについて打ち合わせする

ヘッドハンティング会社の担当者と話し合い、採用が決まるまでの流れや受けられるサービスを確認し、人材像のすり合わせを行います。ここでいかに細かくすり合わせができるかによって、マッチングが成功するかどうか決まります。ヘッドハンターの認識にずれがないか確認しておきましょう。

4.ヘッドハンターがリサーチを開始する

ヘッドハンティング会社が持っている独自のネットワークやシステム、ヘッドハンター自身の人脈、そのほかネットなどを駆使して人材を探索します。適切と思われる人材が見つかったら、人材についても個人的かつ徹底的にリサーチし、依頼を受けた人材像とマッチしているか確認します。人材リサーチの初期の段階において、企業が求める人材の条件に当てはまると想定される候補者のリストである「ロングリスト」が依頼企業に提出されます。

5.ヘッドハンターが候補の人材を見つけ出しスカウトする

依頼を受けた人材像とマッチする人材を見つけたら、ヘッドハンターがまずはメールや電話などで直接コンタクトを取り、スカウトを開始します。候補者が興味をもったら、ヘッドハンターと候補者で直接面会し、企業名や想定されるポジション、年収などを詳しく伝えます。

6.企業と候補者が面談する

ヘッドハンターが面談した結果、適性があって候補者本人も求人企業に興味があると判断されれば有力候補者のリストである「ショートリスト」に追加されます。その後依頼した企業の採用責任者が「ショートリスト」から接触すべき人材を決定し、ヘッドハンティング会社が間に入って、企業の担当者と候補者の間で面談が行われます。この場ではより詳細な条件や転職意思の確認を行います。この際の形式は、ヘッドハンティング会社を交えた3者面談や、企業によって親睦会や食事会のようにフラットな形で開催されるなど様々です。

7.双方が合意したら内定が決まる

面談は基本的には1回だけではありません。数回の面談を実施することで、お互いの認識や希望に相違がないことを確認していきます。企業・候補者ともに合意した後で、ようやく内定となります。状況にもよりますが、ヘッドハンティング会社に依頼してから内定までに半年程度かかることが一般的です。

8.ヘッドハンティング会社により候補者のフォローが行われる

内定が正式に決まったら、入社日などの細かなスケジュールを決定していきます。ヘッドハンティング会社はヘッドハンティングをすることだけを担当するのではありません。条件のすり合わせに同席するだけでなく、候補者が現職を退職するサポートも担当します。

ヘッドハンティング会社に依頼して適切な人材を見つけよう

希望する優秀な人材を見つけるには、ヘッドハンティング会社に依頼する方法が適しています。時間はかかりますが、ミスマッチが少なく、即戦力となる人材を確保できます。

ただし、ヘッドハンティング会社は種類が多く、会社によって強みが異なる点に注意が必要です。外資系企業の採用に強い会社もあれば、専門職に強い会社もあるため、適切なヘッドハンティング会社に依頼することが成功の秘訣です。「人材コンサルティング会社&サービスガイド100選」では、あらゆるヘッドハンティング会社から最適な会社を見つけるお手伝いをします。ぜひご利用ください。


人事関係者から推薦された
ヘッドハンティング会社一覧
 

  1. キャリア インキュベーション 荒井 裕之 代表取締役社長

    サーチファンド・ジャパンの2号ファンドも設立。エグゼクティブサーチや優秀な人材の紹介でCxO人材市場の拡大に貢献します

  2. 経営者JP 井上 和幸 代表取締役社長・CEO

    質×スピードにコミットするエグゼクティブ採用を通じて、経営課題・事業課題を解決します

  1. ウィンスリー 黒瀬雄一郎 代表取締役 ヘッドハンター

    デジタル&マーケティング人材支援の圧倒的No.1へ。年間3000人以上の優秀な候補者をプール。面談数をコミットした支援や業務委託も行います

  2. thrill クリスチャンセン 洋助 代表取締役CEO

    独自のネットワークと高いグリップ力で、ビジネスニーズにマッチした優秀なDX人材を紹介します