人事業務の中でも、人材採用は早くからIT化が進んでいる分野で、特に採用プロセスの管理は、説明会の実施から複数回の面接を経て内定出しに至る、応募者情報、選考、評価、合否という一連のプロセスを管理するシステムを導入している企業も多い。こうした採用管理シスムテムでは、サービス間で連携して採用担当者の利便性を高める取り組みも進んでいる。
また、システムへの応募者情報などの入力はこれまで手作業で膨大な手間が掛かっていたが、履歴書や職務経歴書の情報を読み込んでデータベースに格納できるソフトウエアの活用も見られる。
新型コロナウイルスの感染防止のため、ウェブ面接を導入した企業が急増している。感染防止にとどまらず、場所と時間という制約を越えて人材の応募を受け付けることができたり、リアルと録画面接を効果的に使い分けることができるなど、活用のメリットは大きい。
中には、AIによるアセスメントや能力検査を備えるサービスも登場している。エントリーシート機能で高精度なスクリーニングを行ったり、評価の均一化によって採用の効率化や確実な選考を実現する。一方で、ウェブ面接だけでは人材の見極めて難しいという声もあり、新たな適性検査を導入する企業もある。
採用担当者が候補者に直接アプローチするダイレクトリクルーティングに対する関心が高まる中、応募経路の一元化や協力社員の手間の軽減を図れるツールが活用されている。人事担当者自身で洗練されたサイトの制作・更新が行える採用サイト制作ツールも提供されている。
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