【著者が語る】若手が辞めずに成長する「ハイブリッド型研修設計」

エイトシフト
秋葉 佳宏 代表取締役

エイトシフト
秋葉 佳宏 代表取締役

「研修は実施しているのに、若手が定着しない」

私が本書を執筆したきっかけは、多くの企業でこの声を聞き続けてきたことです。私はこれまで、延べ2500社を超える企業の人材育成と組織課題の改善に携わってきました。

現場で痛感したのは、育成の成否を分けるのは若手個人の資質ではなく、組織としての「設計」の質だということです。だからこそ、若手の定着は現場任せではなく、企業の持続的成長を左右する経営課題として捉える必要があります。本書は、その設計の考え方と実践の手法を体系化した1冊です。

本書の第一の特長は、Z世代の価値観や特徴を踏まえて育成を組み立てている点です。働く意味や成長実感を重視し、「育てられる」より「一緒に考える」ことを求める世代に、従来型のトップダウン育成は通用しません。勘・経験・度胸(KKD)に頼る育成から、計画的・継続的・個別対応(KKK)による育成へ。そのパラダイム転換を、入社後3カ月・6カ月・9カ月・1年といった、離職の兆候が現れやすい節目への対応策とあわせて具体的に示しています。

第二の特長は、再現性の高い研修企画のフレームワークです。ゴールの明確化から研修と日常業務との接続まで、4つのステップに沿って、新入社員から役員までの階層別研修テーマを整理しました。研修を「実施して終わり」にせず、現場の行動変容と成果につなげるための実践的な指針となっています。

第三の特長が、本書の核となる「ハイブリッド型研修設計」です。内製と外注を最適に組み合わせるだけでなく、社内の育成担当者と外部の専門家が互いの知見を掛け合わせ、目的を共有して研修をつくり上げる。その協働の仕組みこそが、担当者ごとの経験差や引継ぎの断絶、相談相手の不在といった構造的な課題を解決し、育成の質と継続性を同時に高めます。

人的資本経営が問われる今、若手育成への投資は企業の未来への投資にほかなりません。本書が、5年後、10年後を見据えた人材育成戦略を描き、若手が成長し続ける組織をつくるための一助となれば幸いです。

若手が辞めずに成長する「ハイブリッド型研修設計」

秋葉佳宏 著
セルバ出版
1,600円+税

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