インターンシップとは、学生が企業の従業員として一定の期間就業することを指しています。インターンシップの頑張りが評価されればそのまま企業から内定をもらえるケースも多く、インターンシップに参加する学生が年々増えており、優秀な人材を早期に獲得する機会を得られることから、インターンシップを導入する企業も増えています。
インターンシップを実施するメリットは、優秀な学生と早い段階からコンタクトを取れることにあります。通常の新卒採用の時期は大学3年生の3月から採用広報が解禁されますが、インターンシップを導入することで、実質的に広報の解禁前から学生とコンタクトを取ることが可能になります。また、入社前後でのミスマッチを避けられる点もメリットの一つです。新卒入社の3割は3年以内に退職するといわれていますが、採用担当者としては新卒入社の退職は悩みの種でもあります。インターンシップで実際に働く現場を体験してもらうことで、具体的に働くイメージを持てるようになるため、入社後のイメージとのギャップを最小限に止めることができます。
インターンシップを実施する際は、目的の設定・企画・募集・実施・フィードバックの手順で進めていきます。何をするためのインターンシップなのか、どのような学生に応募してほしいのかを具体的に設定し、その上でインターンシップの形式や期間を検討します。募集は自社HPをはじめ、求人メディアやSNS、キャリアセンターなど幅広くおこなうと良いでしょう。インターンシップを実施する際は、学生が手持ち無沙汰にならないよう担当者をつけるなどしてスムーズな進行を心がけます。また、インターンシップのアフターフォローも欠かさないように、伸ばすべき点や改善すべき点を伝えてあげることで、会社に対する印象も向上するはずです。
インターンシップを効果的な採用活動に繋げるためには、企業の雰囲気を感じてもらい、働くことの具体的なイメージを持ってもらう必要があります。説明会だけでは働くイメージは付きづらいですし、雑用だけさせても働きたいというモチベーションには結びつきません。コミュニケーションを密に取れるような体制でインターンシップの実施にのぞみ、入社してほしい学生にはその想いを直接伝えるなどして、双方にとって実のある時間にできるよう計画することが大切です。