パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率」によると、11月の転職求人数は前月比103.1%、前年同月比126.2%となった。転職希望者数は前月比90.2%、前年同月比102.0%だった。
転職求人倍率は前月比0.35ポイント増の2.76倍だった。
業種別にみると、求人数の前月比は12業種(「その他」を除く)のすべてで増加した。増加率が大きかったのは「金融」(前月比105.5%)、次いで「人材サービス」(同105.0%)だった。
増加率が大きかった「人材サービス」では、技術系アウトソーシング企業でITエンジニアなどの求人が増えた。また建設業に特化したアウトソーシング企業で本社スタッフのポジションや施工管理などの求人も増加している。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
IT・通信 104.0%
メディア 100.5%
金融 105.5%
メディカル 100.5%
メーカー 101.4%
商社 103.0%
小売・流通 100.9%
レジャー・外食 102.7%
エネルギー 104.8%
建設・不動産 103.4%
コンサルティング 103.9%
人材サービス 105.0%
その他 104.4%
職種別にみると、求人数の前月比は11職種(「その他」を除く)のうち9職種で増加した。最も増加率が大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比106.7%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(同104.3%)だった。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
営業 103.5%
企画・管理 100.9%
エンジニア(IT・通信) 103.8%
エンジニア(機械・電気)104.3%
専門職(メディカル) 97.9%
専門職(化学・食品) 102.5%
専門職(建設・不動産) 103.2%
専門職(コンサル・金融)100.9%
クリエイター 99.1%
販売・サービス 101.5%
事務・アシスタント 106.7%
その他 117.5%
12月以降の転職市場についてパーソルキャリアでは、「12月の求人数は、依然として続く構造的人材不足と来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は高止まりが予想され、増加が見込まれる」とした。
一方、転職希望者数は「例年、年末の影響によって12月は更に減少し、1月から大きく増加する傾向があるため、同様の推移が予想される」とした。