ジュニアボード

ジュニアボードとは、企業の役員でない若手や中堅従業員によって構成されたメンバーで実施される役員会のことで、擬似役員会と呼ばれています。役員会と同じように経営に関する課題の調査や検討がおこなわれ、承認されれば実際の役員主導の元プロジェクトが立ち上げられ、ジュニアボードで提案されたプロジェクトが実施されることもあります。

役員でない従業員同士が自社の課題を議論することで、経営者目線で自社を見られるため、仕事に対する意識を向上させる狙いもあります。ジュニアボードを導入することで、経営を多角的に観察し対策を講じることが可能です。役員会とジュニアボードで得られたアイデアを経営に反映させるような、複合経営体制(マルチプル・マネジメント)を敷いている企業もあります。

ジュニアボードの主な目的は、経営人材の育成と若手や中堅のアイデアを経営に反映させることです。日本の中小企業の多くが後継者問題を抱えているため、自社で経営を担える人材を育成できるジュニアボードの取り組みが注目されています。また、若手や中堅の従業員が経営に参画することで、経営者目線に立って仕事に取り組めるようにもなります。

ジュニアボードを導入することで、従業員の意識向上や社内コミュニケーションの活発化、新たな経営課題を認識できるメリットがあります。従業員は会社がどのような課題に直面しているかを知れるため、仕事への取り組み方も変わってくるはずです。課題がみえれば解決のためのアイデアを見つけようとするため、新たな会話も生まれます。また、若手従業員の目で事業を観察することで、経営陣が気づかなかった課題を明らかにすることにもつながります。 ジュニアボードは、メンバー選定・擬似役員会の開催・プロジェクトの指導の順で実施します。メンバーは自薦他薦で経営人材を集め擬似役員会を開き、新規事業や組織改革などについての議題を話し合います。必要に応じて調査や分析などをおこない、具体的な解決策を形にして経営陣に提案します。承認されればプロジェクトチームを組織して、課題解決に向けて動き出します。経営人材の育成は一朝一夕にはいかないため、年単位の長期目線での実施が必要になります。

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