
エイクエント
家田 和明 人材紹介事業 シニアマネージャー
AIの急速な普及を背景に、クリエイティブ領域の採用市場では求められる人材像も大きく変化しています。
ECをはじめとする販売チャネルの多様化に加え、TikTok Shopなどの登場によって広告・販促活動も変化し、企業にはスピード感を持ったコンテンツ制作が求められるようになりました。
AIの活用によりクリエイティブ制作の内製化を進める企業が増加し、これに伴い、自社でデジタル制作や運用を担える人材へのニーズが高まっており、関連する採用市場は一層活発化しています。
また、マーケティング施策の高度化を受け職種の細分化が進む一方、複数の領域を横断して活躍できる立体的な職種への期待も高まっています。
特に、リールなど動画コンテンツ制作や動画広告に関する求人が増加しているほか、全体を統括するディレクター職への需要も引き続き高水準で推移しています。「生成AIクリエイター」など、求人票にAIの記載が増えているのも大きな特徴です。
こうした市場環境の中で、求職者にはAIを業務で使いこなすだけでなく、積極的に活用する姿勢やマインドセットが求められています。約200人を対象に実施した当社の調査によると、75%のクリエイターが現在AIを業務で活用しています。
そのうえで、AIが生み出した成果物の品質を見極める審美眼や、業務効率化の仕組みを構築する力、最新技術を収集する行動力も重要視されています。
制作スキルだけではなく、仮説検証とPDCAをスピーディーに回しながら改善を重ねる主体性や能動的なコミュニケーションを図れるクリエイターほど、高い評価を得る傾向にあります。
採用競争が激しさを増す中、採用を成功させるには、複雑化するスキル要件に優先順位を設け、本当に必要な条件を明確に整理することが必要です。
すべての要件を満たす人材を求めるのではなく、どのような成長や活躍を期待するのかという視点を持ち、人材を育成・活用する姿勢を示すことが優秀な人材の確保につながるでしょう。











