
FULL HOUSE
加瀬 浩之 取締役COO/共同創業者
【PROFILE】1990年千葉県生まれ。学習院大学文学部英語英米文化学科卒業。学習院大学在学中の2012年に、ソーシャルリクルーティング(現・ポート)の創業期に参画し、新卒採用支援・就活支援に携わる。2014年にVOYAGE GROUP(現・CARTA HOLDINGS)へ入社。新卒採用支援事業を展開するサポーターズに配属され、企業の採用支援、総合職志望・WEBエンジニア志望学生のキャリア支援、就活イベントの企画・運営、Webマーケティング、採用支援会社とのアライアンスなどを担当。2016年3月にFULL HOUSEを共同創業し、取締役COOに就任。現在は、人事、新卒採用支援、学生送客事業、Webメディア運営、営業戦略、アライアンス、新規事業などを統括。これまでのキャリアを通じて、累計500社以上の新卒採用支援に携わり、3,000人以上の学生と個別のキャリア面談を行う。
28卒の理系採用では、情報系、機械・電気電子系、化学系、建築・土木系など、事業に必要な専門分野を学ぶ学生へ早期に接触する動きが強まり、採用競争は激化しています。
企業はイベントやインターンシップ、研究室との接点、理系学生向けのスカウトなどを通じて、大学3年・修士1年の早い時期から母集団を形成しようとしています。
一方で、接点を早めるだけでは学生の志望度は高まりません。採用活動の開始時期だけでなく、接点を持った後に仕事内容や技術、働く環境への理解を深めてもらう継続的な働きかけが重要になっています。
理系学生は、早い段階から複数の企業や技術職・研究職を比較しており、最初から明確に志望先を決めているわけではありません。就活イベントやインターンシップを通じて、自身の専攻や研究テーマが業務にどう生かされるのかを確認しながら、徐々に選択肢を絞っていきます。
また、研究や実験、学会、授業との両立が必要なので、就職活動に使える時間は限られています。そのため、想定される配属部署、扱う技術や製品、研究開発環境、若手技術者の役割、入社後に身に付けられる専門性まで、短時間で具体的に把握できる情報を求めています。現場の技術者と直接話し、自身が働く姿を想像できる機会も重視しています。
「理系学生」と一括りにせず、専攻と志向の違いに応じて訴求内容を変えることが必要です。同じ専攻でも、研究内容を直接生かしたい学生、技術を事業へ応用したい学生、専門外の領域に挑戦したい学生では、企業選びの基準が異なります。
企業は技術や事業の説明にとどまらず、その仕事がどのような社会課題を解決するのか、若手がどこまで任され、どのような技術者へ成長できるのかまで示すべきです。さらには、採用広報、インターンシップ、面談、選考を一つの流れとして設計し、学生の企業理解と志望度が段階的に高まる情報を届ける必要があります。
応募数だけでなく、次回接点への移行率や選考辞退の理由を把握・分析し、改善を重ねる企業が選ばれるでしょう。










