【アルバイト採用】空前の売り手市場で、時給や待遇面で他社との差別化は困難

日本人材ニュース

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渡辺 永二 取締役 執行役員 経営管理本部長

空前の売り手市場で、以前のように企業が時給や待遇面で他社との差別化を図ることが容易ではなくなり、入職しても簡単に離職してしまうなど、ますます人手不足が深刻化しています。少子高齢化に伴い若年層の労働力不足が懸念される一方、シニア層活躍に向けた新たな施策や、外国人労働者の積極採用、またIT技術の進歩によるセルフレジの導入による業務効率化を図り、求人と業務の在り方を工夫している企業も見られます。

実際に、業務内容や勤務時間の細分化をして求人募集をするケースもあり、例えば、スーパーの業務内容を、清掃、商品陳列、レジ打ち等、勤務時間はターゲット層を早朝にシニア、日中は主婦(夫)、夕方・夜は学生など、8時間フルタイムではなく2 ~ 3時間でも可能とし、より幅広い求職者へ訴求しています。

今後、主婦(夫)やシニア層、外国人労働者の増加が今以上に加速すると同時に、副業が活発化すれば、さらに業務の細分化や密なコミュニケーションが必要となるでしょう。

企業の採用成功のためには、いかに入職前に求職者に職場環境や業務内容を理解してもらうかが重要です。そこで相違があれば、入職後にミスマッチが明らかになり、結果、離職につながります。

当社で行なったアンケートでは、求職者の7割が「応募する前にためらってやめた経験がある」と回答し、その理由が「自分にできるかが不安」「人間関係・環境が不安」でした。そのような求職者を後押しするサービスとして、応募前に職場の仕事を体験・見学できるサービスを当社の求人情報サイトで開始しました。

求人情報だけでは分からないリアルな現場の様子を体感することで、実際に働くイメージが湧き、体験・見学後にそのまま面接をするケースも増えています。

まずは募集時に十分な情報を掲載し、面接時にはメリットもデメリットもオープンに伝えたうえで入職してもらうことが、人材の定着率と採用効率の向上につながるでしょう。

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