人材採用

【IT分野の中途採用】デジタルを活用したビジネス変革を目指す企業がIT人材を積極採用

日本人材ニュース

クライス&カンパニー
半藤 剛 ヴァイスプレジデント キャリアコンサルタント

技術系・業務系・営業系ともに採用ニーズは高く、シニア・ミドルクラスを含め幅広いクラスで積極的な採用を行っています。

ビッグデータ、AI、IoT、IoX、フィンテックなどのデジタル領域は、ここ最近のトレンドである「攻めのIT」に対する投資拡大を背景に採用も積極的です。

経営課題として多くの企業がデジタルを活用したビジネス変革を掲げ、スキルを持った人材の獲得、および組織の強化を進めています。ロボティクス関連のニーズも本格化し、VR・ARなどを活用したソリューションなどへの取り組みも出てきました。

また、政府が掲げる「働き方改革」によるワークスタイル変革などもあり、幅広い業界で、これまで以上に業務のクラウド化が加速しています。

一方で、グローバル・ロールアウト系をはじめ、ERP・SCMなどの基幹業務領域に対するニーズも根強く、業務系・IT系の両人材を獲得するため、各社がし烈な採用競争を展開しています。

需給バランスが崩れている中、優秀な人材の確保という視点とあわせ、マネジメントクラスを求める企業も多く、決定者の年齢層が上がっているのも傾向の一つです。

金融系、情報系、公共系、EC・ウェブ、セキュリティー、PMOなどの採用ニーズも引き続き高く、SIerやパッケージベンダー、ITコンサルティング企業など、IT業界の各社が優秀な人材の獲得に対してしのぎを削る状況は、今後もしばらく続くと思われます。

「働き方改革」はIT業界にも広がっています。これまで業界的にハードワークが当たり前となっていましたが、残業時間削減、在宅勤務・時短勤務の推進など制度化・仕組み化を強化し、恒常的な高稼働の改善に取り組む企業が増えてきました。

これまでワークライフバランスの改善を求めて事業会社への転職を希望する人が多かったのですが、今後はそのような人材の流出が減るかもしれません。働き方に対する取り組みやアピールは、これから自社の採用場面においてもポイントの一つになるのではないかと思います。


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