人材派遣の実稼動者数(四半期平均)が前年同期比92.9%となっていることが、日本人材派遣協会の労働者派遣事業統計調査で分かった。

2020年10~12月期の派遣社員の実稼動者数(月平均)は前年同期比92.9%の34万5878人で、3四半期連続で前年同期比が100%を下回る結果となった。
派遣社員の実稼動者数の前年同期比を地域別に見ると、北海道(92.3%)、東北(92.4%)、南関東(93.6%)、北関東・甲信(87.8%)、北陸(95.2%)、東海(90.6%)、近畿(93.3%)、中国(93.6%)、四国(93.8%)、九州(92.3%)となり、すべての地域で前年同期比が100%を下回った。
業務別に見ると、情報処理システム開発(92.9%)、機器操作(93.1%)、財務(97.2%)、貿易(101.7%)、一般事務(104.9%)、営業(94.7%)、販売(86.8%)、製造(80.5%)、軽作業(98.4%)だった。
紹介予定派遣の実稼働者数(月平均)は前年同期比62.3%の2818人だった。
短期派遣(30日以内)の実労働者数(四半期平均)は前年同期比70.4%の7万5730人。4期連続して前年同期比が100%を下回った。
調査は、労働者派遣事業を行う全国の508事業所を対象に実施した。