
フォルトナ
若狭 健二 フォルトナベンチャーズ リーダー
奈良高等学校、米国ミネソタ州立メトロポリタン大学商学部卒業。新卒にて三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。株式アナリストとしてキャリアをスタートし、製造業界の業界・企業分析からマクロ経済(主にアジア)のリサーチに従事。その後、バークレイズ証券会社にて、IT・インターネット及びエンターテイメント業界のアナリストとして、ファイナンス、ビジネスモデル、業界・企業分析などの知見を豊富に蓄積。2014年からベンチャー企業向けに特化した人材紹介会社のプロコミットにて、ベンチャー企業のCXOや経営幹部ポジションの採用支援に従事。ビズリーチ社主催のヘッドハンターサミットにおいて、最優秀賞のヘッドハンター・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞。2021年5月よりフォルトナに参画。
スタートアップの採用意欲は引き続き旺盛です。AI技術の進展でプロダクト開発スピードが飛躍的に向上した今、エンジニア採用も根強い一方で、市場の注目は「作る」から「売る」フェーズへシフトしています。
特徴的なのは、顧客の課題を上流からヒアリングし、高度な折衝を通じて事業をグロースできる「エンタープライズ向けの営業や事業開発、事業責任者クラス」の求人急増です。「顧客が本当に欲しているものは何か、解くべき課題の解像度を徹底的に上げられる力」が強く求められており、市場では圧倒的な不足状態が続いています。
業務のAI化で生産性が向上した結果、未経験・ポテンシャル層の採用は絞られ、シビアな即戦力性と事業を確実にマネタイズできるスキルが不可欠となっています。
候補者もAI時代を見据えたキャリア形成を意識し、30代半ばまでは「AI環境下で自身の市場価値を高めたい」という成長意欲の高い若手が目立ちます。30代後半以降は「培った経験を活かし、世の中へインパクトを与えたい」「社会貢献がしたい」という人材が増えています。
採用されるのは、過去の成功に固執せず「再現性のある実績」を示せる方です。さらに、不確実性を楽しめるマインドや変化対応力を備え、前述した顧客の上流ニーズを引き出す折衝力や事業推進力を体現できる方が内定を獲得しています。
激戦を制し採用を成功させる鍵は、「AI活用への本気度」「大義名分」の明示です。優秀層は今、単なるツール利用を超えて「経営・組織戦略にどこまでAIが組み込まれ、自身が成長できる環境か」を厳しく見定めています。
企業はAI利用前提の組織づくりや評価制度への反映を具体的に発信し、入社後のキャリアアップ像を示す必要があります。同時に、テクノロジーで効率化が進む時代だからこそ「何のためにこの事業を行うのか」という社会的意義やパーパスを熱量高く語ることが不可欠です。
成長環境と社会的インパクトの双方を仕組みと生の声で訴求できる企業が、これからの市場を牽引する即戦力人材に選ばれます。











