総務省が発表した労働力調査(速報)によると、5月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント増となる3.0%だった。

男女別の完全失業率は、男性が3.2%で前月比増減なし。女性は2.7%で前月比0.4ポイント増となった。
完全失業者数は211万人(前年同月比13万人増)で、16か月連続の増加となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は43万人(前年同月比8万人増)、「自発的な離職(自己都合)」は79万人(同6万人増)だった。
就業者数は6667万人(前年同月比11万人増)で、2カ月連続の増加となった。就業者数のうち雇用者数は5950万人(同30万人増)でこちらも2か月連続の増加。
正規雇用は3556万人(前年同月比22万人増)で12か月連続の増加、非正規雇用は2061万人(同16万人増)で2か月連続の増加となった。
非正規雇用の内訳は、パート1018万人(前年同月比32万人増)、アルバイト415万人(同6万人減)、労働者派遣事業所の派遣社員138万人(同1万人増)、契約社員294万人(同1万人増)、嘱託112万人(同6万人減)、その他83万人(同8万人減)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、医療・福祉(51万人増)、情報通信業(9万人増)、卸売業・小売業(9万人増)、教育・学習支援業(9万人増)などが増加し、製造業(14万人減)、運輸業・郵便業(14万人減)、金融業・保険業(13万人減)などが減少した。